今日は土曜日!嬉しいなー。
仕事をしていると、たまのおやすみって嬉しいですね。
これがおやすみばっかりだと、かえってありがたみがないんだろうなー。
数年前まで、週末のおやすみの日に陶芸を習っていました。
その頃はすごーく仕事が忙しかったのですが、週末に土を触ることですごく癒されていた気がします。
もう、ここ数年は行っていないのですが、ときどき久しぶりに土に触りたくなります。
無心になって土をこねたり、慎重に形を作ったり、削ったり。
楽しい作業でした。
陶芸の工程
陶芸って、旅先などで体験させてくれるところが幾つかあるのですが、あの体験は大抵1回です。
なので、形を作るところだけ。
本当はもっといろいろ工程があるのです。
土の種類を選んで。
土を練って空気を抜く。
形を作って、乾燥させて
削って、裏の高台を作ったり、表面をつるつるにしたりする。
持ち手などの部品を作ってつける。
イッチンと言って、白い泥の塊で模様を描いたり、
薄い白い泥を掛けて模様を作ったりする。
仮焼きをする。
釉薬を選んで、かけたくないところに撥水剤を塗って
釉薬をかける。
本焼きをする。
と、一個のうつわをつくるのに、何回も教室に行って作るのです。
乾燥させたり、仮焼きをしたりするのには時間がかかるので、一個のうつわをつくるのに、
1ヶ月ぐらいかかるんですよ。
体験ではこのうち、「形を作って」のとこしかやれないですからね。
なので、ほんとうの陶芸の楽しさは、まだまだ先にあるのです。
私のお気に入りの作品たち。
数年間通っていたので、それなりに作品はたくさんできました。
人にあげたり、処分したり、かなり減ってしまったんですが、まだまだ家のうつわは自作がたくさんです。
二度と同じものはできないので、お気に入りの子たちは、手放せません。
その中でもエースはこちら。
手捻り、槇窯焼きのうつわ

当時の教室では、年に数回、槇窯焼きをしてくれる時がありました。
窯に槇を並べて、火を入れて徹夜で火の番をしながら、焼くのです。
参加ツアーもあったけど、それには行けませんでした。
火の当たり具合が、灰の舞い方で、作品の感じが変わるので、焼いてみないとどういう感じになるかわからない、というある意味バクチな焼き方です。
私の作った器たちは、おかげさまでとっても味のある感じになって出てきてくれました。
この器は、お茶を飲むこともあるけど、アイスクリームを食べたり、デザートを入れるのによく使ってます。
卒業作品
こちらは、電動ロクロ、電気釜焼きのうつわなんだけれど、今のところ、最後に作った作品。
電動ロクロが扱えるようになるには、手捻りが上手にできるようになったり、土をこねれるようになったりする必要があるんです。
なので、最初の1年ぐらいは、使わせてもらえませんでした。
いいよ、と言われてからも失敗ばかり。
手の力加減と、土の硬さの調整が難しいのです。
やっと失敗することは滅多になくなり、上手に電動ロクロも使えるようになって、作った作品。
仕事が忙しくなって、これが最後の作品になりました。
プチプチした模様は、撥水剤を筆に含ませて、上から振ってつけたもの。
思った以上に味のある感じになって、できあがった時はびっくりしました。
お皿と、小皿と、蕎麦猪口みたいなうつわ。
小皿に梅干しを入れたり、蕎麦猪口にシラスを入れたり、ちょっとしたおかずを盛り付けるのに、ほとんど毎日つかっています。

教室には、とってもセンスのある方々がたくさんいて、とても刺激を受けました。
私は、絵を描いたり、形をつくったりがほんとまったくできないので、オリジナルな置き物をつくったり、素敵な絵を描いたりされている方は、ある意味宇宙人みたいに思えたんですよね。
私はノーマルな形と、土と釉薬のセンスのみで勝負するしかないんですが、それもまた楽しかったです。
こんな記事を書いたら、久しぶりに陶芸を再開したくなりました。
また、教室に行こうかなー。
でも、これ以上食器を増やしたくないし、悩むところです。。